今週の説教要旨(2016.9.4)

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説教題「我が名を呼び給う主」
  ヨハネによる福音書10章1節~6節

古代では、名前には特別な意味があり、人の名前を知ることは、その人を自分のものにするという考えがありました。旧約聖書でも出エジプト記の中で、神様はご自分のお名前をイスラエルの人々に教えることを通して、神様はイスラエルの人々と特別な関係を結んだのでした。
イザヤ書の43章1節で「あなたはわたしのもの。わたしはあなたの名を呼ぶ。」とあります。私たちの神様は、私たちの名前を呼んで下さる神様なのです。イエス様はそのことを、羊飼いが羊の名を呼ぶことに例えてお話をされます。そして、イエス様は、当時有力者であったファリサイ派の人々を、盗人や強盗だと言います。それは、一見、生活が安んじられるようにみえることがらでも、そこに頼ることからは、本当の命を得ることができないということです。本当の命に至るには、本当の羊飼いである、イエス様の声を聞き分けていかなければならないのです。
 ある人には、キリスト教信仰よりも、魅力のあることがたくさん目につきます。また、ある人には、キリスト教信仰は、他のすべての事と同じようにつまらないものに見えます。しかし、耳をすませば、今日も、イエス様があなたの名前を呼んでいるのが聞こえるのです。この声を聞き分け、羊としてしたがって行くことができるように、祈ってまいりましょう。