今週の説教要旨(2016.11.20)

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説教題「天の国を受け継ぐ」
マタイによる福音書25章31節~46節

『靴屋のマルチン』という話です。マルチンは妻に先立たれた後、一人息子を男手ひとつで育て上げますが、その子も病で失います。自暴自棄になっていたマルチンでしたが、旅の老人に勧められ、聖書を読むようになります。そして神様を知り、やさしい気持ちになりました。ある日、通りがかりの近所の哀れな老人、女性、そして子どもに親切にしました。するとその日の夜にキリストの声がして、出会った人たちはキリスト自身だったことを知ります。
 はたして、本日のマタイのテキストは、慈善事業の勧めを言っているのでしょうか。そうではありません。私たちが信仰生活においてキリストを求めるとき、キリストは小さくされた者として私たちの近くにやってまいります。その時にはじめて、その存在に気づき、きちんともてなすことができるのです。