今週の説教要旨(2017.1,29)

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説教題「祈りの家」
マタイによる福音書21章12~16節

本日のテキストは、イエス様がエルサレムに入城した直後、神殿において商売をしている人を追い出すという「宮きよめ」と呼ばれているエピソードです。そして、イエス様は旧約聖書イザヤ56章7節をひいて、「わたしの家は祈りの家と呼ばれるべきである。」と言われました。「祈り」とは、神様との対話です。神様は、人間が「祈り」をもって語りかけることを望んでおられるのです。しかし、祈りの家として用意されている神殿を、私達は汚し、挙句の果てには自分がその神殿のあるじになってしまうことがあります。その結果、「祈り」は私達の生活から遠い世界にいってしいます。気が付くと私達はひとりぼっちで暗闇にたたずんでいるのです。そんな私達をイエス様は見捨てず、私達のところにやってきて、きよめてくださいます。そうして、再び祈ることをゆるされるのです。
祈ること、それ自体が救いです。私達はこの世で様々な困難や問題に直面して悪戦苦闘していますが、神様に呼びかけながら生きることがゆるされているのです。祈ることによって、暗闇の中に一筋の光が見出されていきます。その光によってまた生きていくことができるのです。私達の祈りを導いて下さる主がともにおられることを喜び、天の父に知られていることを感謝しつつ、この週も歩んでまいりましょう。