今週の説教要旨(2017.2.5)

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説教題「よく聞け、しかし理解するな」
イザヤ書6章8~12節

イザヤ書6章はイザヤの召命(神様にスカウトされる)の記事です。神様はイザヤに、堕落したイスラエルの人々に神様の言葉を伝えることを命じます。その言葉は、「よく聞け、しかし理解するな」という矛盾に満ちた言葉でした。イザヤは熱心に語りましたが結局、人々は心を変えることなく、北王国も、南王国も滅びてしまいました。イザヤ自身は、神様の命令の意味を悟ることはできなかったかもしれません。しかし、私達は知っています。王国は滅びましたが信仰は滅びることなく、少数の人々によっていっそう固い信仰となって復活していきました。神様が歴史を通して、人間の信仰を鍛えたのです。そして、その神様の言葉は他でもない、私達に語られているのです。
「十字架の言葉は、滅んでいく者にとっては愚かなもの」(Ⅰコリ1:18)とパウロが語ります。伝道とは愚かな行為です。教会で語られる言葉は大多数にとっては魅力が少ないものです。伝道しても簡単に成果はみえません。しかし、神様は私達の地道な伝道のプロセスを喜んで見ておられるのです。神様は私達が聖霊の助けによって、伝道することを求めておられるのです。そして、そのこと以外によっては、本当の信仰は継承されないのです。
 伝道に参与できる恵みを感謝しつつこの週も歩みましょう。