今週の説教要旨(2017.4.2)

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説教題「仕えられるためでなく」
マタイによる福音書20章20~28節

ヤコブとヨハネの母の気持ちは人の親として、良く理解できるところです。自分はどうであれ、自分の子には良い生活をしてもらいたい。できることなら栄達の道を歩んでほしい。この世の風上に立ってほしいと願うものです。しかし、イエス・キリストは、わが子に名誉も富も与えてくれる方ではありませんでした。
支配者たちが民を支配し、偉い人たちが権力を振るっているのはまさに私達をとりまく世界の姿です。しかし、神の子はそれを否定されます。「あなたがたの中で偉くなりたい者は、皆に仕える者になり、いちばん上になりたい者は、皆の僕(しもべ)になりなさい。」イエス様はそうおっしゃり、みずから人々のために十字架の道を歩かれました。
このレントの時、私達がになうべき十字架は何だろうか、と考えながら、この週も過ごしてまいりましょう。