今週の説教要旨(2017.5.14)

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説教題「闇は去った」
ヨハネの手紙一 2章7~11節

教会の役員であったヨハネは教会の問題に直面しました。それは、教会の中に「反キリスト」が現れたことです。「反キリスト」たちは、グノーシス主義者でした。彼らは、教会員なのに、キリストが人としてこの世界に来られたことを否定したのです。神が人となられたということは、神が肉体をもって生きている人間の弱さを受け入れてゆるした、ということです。グノーシス主義者たちはこのところがすっぽりと抜け落ちてしまったのです。
イエス・キリストの光に照らされて歩む私たちは新しい掟を与えられているといいます。その新しい掟とは「兄弟愛」です。「兄弟」とは、教会の兄弟姉妹のことです。神が弱く欠点の多い人間をゆるし、受け入れてくださったように、私たちもお互いをゆるし、受け入れなければなりません。それができないものは、教会員であっても「反キリスト」(キリストを受け入れない者)なのです。
真っ先に人間の欠点をゆるし、受け入れ、愛してくださったイエス・キリストにならい、祈りつつこの週を過ごしてまいりたいと思います。