今週の説教要旨(2018.1.7)

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説教題「 イエス様と神殿 」
ルカによる福音書2章41~52節

当時、ユダヤでは13歳で成人し「律法の子」となります。その前年、イエス様は、3日もかけて見つけ出してくれた両親に対して、「どうしてわたしを捜したのですか。わたしが自分の父の家にいるのは当たり前だということをしらなかったのですか。」と答えました。あまりにふてぶてしいように聞こえるこの言葉、もとのギリシャ語を直訳すると、「わたしが自分の父の事柄のなかにいることは定めである」となります。これによって、イエス様が神の御子として、人間を罪から救うために歩んで行くという自覚をすでに持たれたということが鮮明になります。そして、それを受けたマリアも「母はこれらのことをすべて心に納めていた。」といいます。マリアが神の御子として歩み始めたイエス様の姿をかいま見、そして、自らの心の中の準備を積み重ねていくことだったのではないでしょうか。
12歳のイエス様がご自分の人生の行く果てを受け入れ、同時に若い母親のマリアも、そのことを受け入れていきます。そして、今度は私達がイエス様に従うことを決心する時です。つたない足取りでも、必ずやイエス様が支えてくださる、この確信をもって、ともにイエス様に従っていく年としてまいりたいと思います。