今週の説教要旨(2018.10.7)

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説教題「 炎の中を歩く 」
ダニエル記3章13~26節

ネブカドネツァル王が27メートルもある巨大な金の像をつくりました。それはまぎれもなく、自分の力を誇示するためでした。しかし、王様は、ただいばりたいという気持ちだけではありませんでした。誰よりも強くてすぐれた王様が世界を支配することによって、平和な世界がやってくるのです。巨大な金の像には、王様のそのような気持ちも込められていたのです。しかし、王は皆に金の像を拝むことを強制します。もし逆らう人がいたら、燃え盛る火のなかに入れられてしまうのです。ダニエルの3人の友達、シャドラク、メシャク、アベド・ネゴの3人は皆が金の像を拝んでいるときに、知らん顔していたのです。そして、3人は王様に、「・・わたしたちは王様の神々に仕えることも、お建てになった金の像を拝むことも、決してしません。」と答えました。金の像は王様にとっては大切な平和の象徴だったかも知れません。しかし、所詮人間がつくった物であり、神様ではありません。3人は、王様が考えていた平和や社会政策に反対する気持ちがあったわけではありませんが、人間がつくった神様を拝むことはできませんでした。ダニエルたちは、世界をつくった本当の神様だけをおがむ信仰を貫いたのです。
実は、これはわたし達の世界のことを表している話です。この世は巨大な力や説得力を持ってわたし達に神様でないものをおがむようにせまってくるのです。しかし、マタイ10:28でイエス様が「体は殺しても、魂を殺すことのできない者どもを恐れるな。むしろ、魂も体も地獄で滅ぼすことのできる方を恐れなさい」との言葉を思い起こし、本当の神様だけをみつめてまいりましょう。