今週の説教要旨（２０１８．１２．２３）

説教題「　キリストはどこに生まれる？　」
マタイによる福音書２章１～１２節

３人の学者達は、人間的な考えから「ユダヤの王」はエルサレムの宮殿に生まれると考えてヘロデ王を訪れましたが、からぶりに終わりました。「メシア」であるイエス様は、弱きもの、小さくされている者、踏みつけられている者の近くで生まれるのです。そのことが示された３人は無事にイエス様の誕生に立ち会うことができました。そして、自分達の宝物をそれぞれ捧げました。すると、夢で違う道を帰るように示され、ヘロデ王にイエス様の事柄を告げること無しに、故郷に帰っていきました。３人の学者達には、イエス様に出会うことによって、今まで持ってきた自分の価値観の転換をもたらされたようにも思えます。
私たちに大切なのは、去年と同じクリスマスをお祝いすることではなく、今、ここでイエス様に出会い、新しい道を歩み始めることです。私たちが本当にしなければならないことは、私たちがわかっているのに目をつぶっていることです。本当のクリスマスとは、私たちにとってかけがえのない新しい人生への道が開かれることです。そのときこそ、神様に感謝して、イエス様の誕生を記念し、喜びを持って迎えるクリスマスを覚えて生きることができるのであります。そしてねがわくは、その時、私たち自身が他の人にとって闇に輝く星となり、他の人を新しく生きる道に導く器として用いられますよう祈りたいと思います。そのためにも、私たち自身、新しく歩み続けようではありませんか。