今週の説教要旨(2019.3.17)

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説教題「 十字架を担う 」
ルカによる福音書11章14~26節

本日の聖書のテキストは、「ベルゼブル論争」という小見出しのついている段落です。人々はイエス様の癒しの奇跡に驚きましたが、中にはイエス様が悪魔の頭の力によって癒やしをおこなっているという言いがかりをつける人が出てきました。 
イエス様は、そのいいがかりを論破します。しかし、結局、どう受け取るかはそれを聞いている人自身です。それは、わたしたち自身も含まれていると言えるでしょう。そして、イエス様は言われます。
しかし、わたしが神の指で悪霊を追い出しているのであれば、神の国はあなたたちのところに来ているのだ。
「右をむいても左を見ても・・どこに男の夢がある」という昭和歌謡が流行りました。イエス様が悪霊の頭の力で奇跡を起こしているなら、希望がありません。
しかし、もし、イエス様を信じるならば、神の国は、「あなた方の間にある」(17章21節)のです。わたしたちの中に、わたしたちの外に、わたしたちの間に、神の国が実現しているのです。詩編139編では「わたしは恐ろしい力によって/驚くべきものに造り上げられている。」という感動を詩人は歌いあげています。神の国の発見です。わたしたちも、イエス様を信じ、希望をもって神の国を発見していきたいと思います。