今週の説教要旨(2019. 5. 5)

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説教題「 平安あれ 」
ルカによる福音書24章36~43節

 復活のイエス様は墓の中にはおられませんでした。主は私たちの生きている生活の中に、あなたの日常の中に復活され、皆様のそれぞれの場所で、生きて語り、教え、励ましてくださるのです。「イエスはなおも先に行こうとされる(28節)」すなわち、主はものすごい勢い、あるいは静かなるエネルギーであなたのところにおいでになり、そしてあなたがたと一緒に泊まってくださいます。
 さて、弟子たちが集まって来て、その主イエスにお会いした出来事や証をしているところに復活の主イエス様が、真ん中にお立ちになります。そして穏やかに、「平安あれ」とおっしゃいます。これが教会というものです。そこは大きな喜びと愛で感動的に包まれるのです。そこからまたそれぞれの日常生活へと力を受けて出かけるのです。そこにもイエス様がおられて、されに喜びは広がるでしょう。イエス様とともにあって励むことができるでしょう。復活の力はものすごいのです。
 それにしても主イエス・キリストが皆の前に立たれると、皆、恐れおののき疑って、亡霊だと思ったのです。愚かしい我々の姿です。完全に信じるには、いつも遅いのです。しかし、それでも主は、涙ぐましい努力をしてご自身の手足を、よく見るように触るように促し、魚まで食べてみせるのです。感動的なのはどうしてでしょうか。イエス様の愛が立ち上がってきます。立ち込めてきます。この愛と喜びに包まれ、飲み込まれて、私たちはその復活の力の中で、復活の力に飲み込まれて生きていけばよいのです。気がつけば、現に私たちの生活はそのようなものです。そうではないでしょうか。