今週の説教要旨(2019. 6. 23)

26月23日花
説教題「 福音の威力 」
使徒言行録 2章37~47節

 「あなたがたの上に聖霊が降ると、あなたがたは力を受ける。」(使徒1:8)その言葉の通りに、ペトロは十一人と共に立って、愛する同胞に向かって、力強く語り出します。ペトロの説教は、その朝のペンテコステの出来事は皆もよく知っている預言(ヨエル書3章)の成就なのです、と始めました。それは数ある「主の日」の預言の一つで、終わりの日々に、この世と人々を裁くために神が来る、という預言です。神は来て、その時、人々を裁き、あるいは回復と救いを、あるいは災いと滅びをもたらすというのです。その時、すべての者が神の力強い恵みのご支配に服します。さて、聖霊降臨の出来事も神が来たのと同じことです。その朝、それが起こったのだとペトロは言うのです。それは神の力強い不可解な業であり、人間にとって救いかあるいは脅威、生命の危機として迫る力であることが示されています。だから、主の御名を呼び求める者は皆、必ず救われる、人々を招く力でもあるのです。イエス様はマルコ1:15で伝道のはじめに開口一声こう言って人々を招かれました。「神の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい」。福音は、滅びゆく者には愚かですが、救われる者には神の力なのです。(Ⅰコリント1:18)
イエス様が天に昇られ「いなくなった」今は、教会がイエス様のなさった働きをいたします。教会が主イエスの聖霊を受けたからです。その聖霊の働きによって、教会は福音を語り、すべての人を招いて、福音の力の中で共に生きようと呼びかけます。すべての人に福音を語り、神様の方へ人々の心を向け、福音を信じる人に洗礼を授けます。洗礼を受けた人は聖霊を受けて救いに至るのです。福音には服従させる力とともに人を救いへと解き放つ力があるのです。