今週の説教要旨(2019. 9. 1)

9月1日花

説教題「 幸せになる 」
ヤコブの手紙 1章19~27節
 本日の聖書のみ言葉は皆さんにとって厳しく感じられるでしょうか。舌を制御しろ、怒るな。あらゆる汚れやあふれるほどの悪を捨て去れ。さすがにパウロの「信仰義認」に対して「行為義認」を主張するヤコブの手紙、と言われるだけのことはあります。でもヤコブの主張は違ってはいません。信仰は心の中の事柄で世の中のこととは別と安きに流れる私たちの考え方を正してくれます。言葉ばかりで行わない愛や正義があるでしょうか。行いのない信仰もないはずです。アブラハムもその信仰を行いによって完成したのです。その信仰を神は義とされました。
幸せになるためにはどうしたらよいでしょうか。今日の聖書は、御言葉を行う人は幸せになります、と語ります。御言葉を行うとは、聖書に書いてある通り日常生活で行うことだろう。では御言葉ってなんだろうか、どの言葉だろうかと頭でっかちに考えてしまう人もいるでしょう。御言葉とは、神の言葉、聖書の言葉、律法、福音、神のみ旨、などと広くとらえて把握してもよいものと私は考えます。今日の聖書にも「自由をもたらす完全な律法を一心に見つめて」とあります。イエス・キリストご自身、主の愛と受け止めてもよいでしょう。今日の聖書も御言葉でしょう。     
ヤコブは単に厳しいことを言っているだけではありません。欺いてはいけない。あなたの心にはすでに御言葉が植え付けられているのだ。そのことを受け入れなさい。それがあなたを生かす、生ける御言葉と信じなさい。それにあなた自身を委ねて明け渡してごらんなさい。すると御言葉自身が働いてあなたを動かします。御言葉はあなたを変えて、あなたは幸せになるでしょう。
これが神さまがわたしたちに与えたいものなのです。喜びであり幸せであります。神の義とはそういうもの。あなたへのプレゼントなのです。