今週の説教要旨(2019. 9. 29)

9月29日花

説教題「 喜びの人 」
コロサイの信徒への手紙 3章12~17節
 もちろん、神には何もできないことはないのですが、今日の聖書は、人間の出来ることと出来ないことの両面を語り励ましていると思います。出来ないことと思えばそれまでなのだが、実はやってみれば本当にそうなる、出来る。そこのところを素直に受け取り、そのままやってみる、そうして生きていきたいと思います。それが「喜びの人」の生き方です。先週の聖書で聞いた「新しい創造」の世界の地平へと招き入れられた私たちの、新しいいのちのありように訪れた「新しい喜び」を生きていく「喜びの人」のその仕方が今日の聖書で語られているのです。でも、それは礼拝をすることから始まります。16節以降に描かれているのがそのことです。求めて祈り御言葉を受けとり、教えを受け、互いに諭し合い、互いに祈り合い、受け入れ合い、賛美して感謝して、主の平和を宿して出ていく。ある牧師が言っています。「これは礼拝をするということです。それは自分の中にあるものではなく、外からいただいて、受けることを喜ぶことです。」たしかにそうです。私たちはただそれを受け入れればよいのです。たとえば「キリストの言葉があなたがたの内に豊かに宿るようにしなさい」とあります。一生懸命努力してイエス・キリストの言葉を沢山覚えるのもよいことですが、「宿るようにする」とはどのように「する」のでしょうか。これはもう、宿っていただくしかありません。私たちの内にお迎えし心からそうしてほしいと願い祈りお受けするしかありません。いや、そうすることが出来るのです。この私の心をキリストの言葉が支配してくださいと、心の部屋を明け渡し神様に委ねることはできるのです。一緒にやってみましょう。支配してもらいましょう。そうすればあなたも「喜びの人」です。それしかできない、でもそれができるということはすばらしいこと、感謝なことです。