今週の説教要旨(2019. 12. 8)

12月8日花
説教題「 来て、命を得よ 」
イザヤ書 55章1節~11節
 今日の聖書は力強く語っています。言葉が語っているのです。「来て、命を得よ」。なぜ、来ないのか。皆、わたしのところへ来い。水のところへ来い。来て、値なしに食べて満足せよ。なぜ言葉(ダーバール)の力を知らずに無為に過ごし、空しく労し仕えて飢えを満たさぬもののために金を支払っているのか。それらは命につながらないものだ。なぜ帰ってこないのか、主に立ち帰れ、帰って来いよ、神に立ち帰れ。わたしに来て、耳を傾け、よいものを食べて楽しみ、命を得よ。
この言葉とはイエス様のことなのです。イエス・キリストのことです。ヨハネによるクリスマス物語に「言は肉となってわたしたちの間に宿られた」(ヨハネ1:14)とあります。これを「言の受肉」と言います。神の言葉が救い主イエス様になってこの世界に来られたのです。これがクリスマスです。本当の飢饉はパンや水の飢え渇きでない。この言葉を聞くことができない飢饉だと預言者アモスは語っています(8:11)。その飢えと滅びからわたしたちをイエス様が救ってくださったのです。
さて、今日の聖書、ヨハネによる福音書に並行する言葉を見つけました。イエス様が語っておられます。朽ちる食べ物のためではなく、いつまでもなくならないで、永遠の命に至る食べ物のために働きなさい。これこそ人の子があなたがたに与える食べ物である(6:27)。わたしが命のパンである。わたしのもとに来る者は決して飢えることがなく、私を信じる者は決して渇くことがない(6:35)。この水を飲む者はだれでもまた渇く。しかし、わたしが与える水を飲む者は決して渇かない。わたしが与える水はその人のうちで泉となり、永遠の命に至る水が湧き出る。主よ、渇くことがないように、また、ここにくみに来なくてもいいように、わたしにその水をください(4:13~15)。