今週の説教要旨(2020. 5. 24)

5月24日花

説教題「 キリストの昇天と 」
ヨハネによる福音書 7章 32節~39節
 「今しばらく、わたしはあなたたちと共にいる。それから、自分をお遣わしになった方のもとへ帰る」(7:3)この言葉によって主イエスはご自分の昇天を予告しておられます。「主の昇天」を憶える日がちょうど5月21日でありました。  
使徒信条によると、十字架につけられ、死にて葬られ、三日目に死人のうちよりよみがえり、「天に昇り、全能の父なる神の右に坐したまへり」という部分です。ヨハネの黙示録において、玉座にいらっしゃる方の右に進み出た小羊が、天使たちとすべての被造物によって「あなたは、屠られて、あらゆる種族と言葉の違う民、あらゆる民族と国民の中から、御自分の血で、神のために人々を贖われた」と讃美礼拝される場面を思い起こします。
するとどうなるのか。聖霊がくだる。玉座とその右に坐します父と子はすべての者に聖霊を注ぎ、主の昇天は聖霊を全被造物にもたらしました。ペンテコステの日に、新しい時代の始まりに、主の弟子たちがまずこの聖霊を受けとったのです。「神は言われる。終わりの時に、わたしの霊をすべての人に注ぐ。」これがそのそれなのです。この聖霊が彼らを生かし、「主の御名を呼び求める者たち」を救い出し、代々の聖徒らを生き生きと生かしてきました。
復活の主キリストは「聖霊を受けなさい」(20:22)とまだ“霊”が降っていない時代(7:39)に招かれました。主を信じて、お言葉どおりに受ける者こそ幸いでした。彼らは新しい時代に突入したのです。本当はすべての者に聖霊は注がれているのです。聞いて、信じて、従う。その者はなんと幸いでしょう。さあ、今日の聖書でも、わたしどもを復活の主が招いておられます。「渇いている者はだれでも、わたしのところに来て飲みなさい。」と。「わたしを信じる者は、聖書に書いてあるとおり、その人の内から生きた水が川となって流れ出るようになる。」これはあなたが受ける聖霊のことを言われたのです。一緒に聖書に聞き続け、共に主から受けましょう。