御言葉への招き(2020. 6. 7)

6月6日花

~原町教会創立120周年記念礼拝~
説教題「 信仰のない私を 」
ヨハネによる福音書14章15節~17節
マルコによる福音書9章 14節~29節
 わが教会は古い資料により1900年6月10日を創立記念日としています。本日は原町教会創立120周年を記念して主日礼拝を共に守ることをゆるされ心から感謝いたします。特別なことはいたしません。120周年記念という歴史的な時でしたが、新型コロナウィルス感染予防対策のため教会あげての取り組みが制限された上に、記念礼拝へのお招きを関係者に広く呼びかけることもできませんが、次年度こそは記念誌発行や記念礼拝、記念行事ができるようにと願っています。
原町教会創立の揺籃は「75年略史」で次のように聞いています。伝道開始 吉田亀太郎らにより明治25年(1893年)頃。教会創立 明治33年(1900年)、会堂建築と講義所開設。会員28名、初代牧師秋保親晴。四葉通り繁華街の路傍に響き渡った預言者然とした吉田牧師の呼ばわりこそ原町への初の福音のおとずれだった。
私が読み見聞きするところ、この原町という町の成り立ちは控えめに言ってもキリストの福音と切っても切れないと思われる。原町教会は福音を呼ばわる原町の元気の素だったのだ。しからばその教会の元気の素とはなにか、神の愛である。イエス様はご自身の喜びで私たちを満たしたいのである。原町教会も神の愛を伝えて喜びをこの町に満たしたいのである。必要とされるならこれが私どもの使命である。 
旧約聖書によれば120年とは、神の定めた人間の一生の長さである(創世記6:3)。また、神の人モーセの一生も120年であり、申命記31章、34章では後継に知恵と勇気ある若きヨシュアが任命されている。その時モーセは全イスラエルの前でこうエールを送る。「強く、また雄々しくあれ。あなたこそ主が与えると誓われた土地にこの民を導き入れる者である。主ご自身があなたに先立って行き、主ご自身があなたと共におられる。主はあなたを見放すことも、見捨てられることもない。恐れてはならない。おののいてはならない。」この言葉を今日、私たち原町教会への祝福として受け止めたい。なんと重き光栄ある務めよ。