宣教への招き(2021.11.21)

11月20日花②

本日の宣教への招き
 大地の恵みによって生かされていることを世界中の人々が様々な宗教行事をもって感謝することでしょうが、収穫感謝礼拝の一つの起源とされる北アメリカのそれをご承知のことと思います。1620年9月に102名のピューリタン(プロテスタントのクリスチャン)がメイフラワー号に乗り込み信仰の自由を求めてアメリカに到着したのは2か月後、すぐにやって来た厳しい冬のために実に半数の人々が飢えや寒さで亡くなってしまいます。しかし春、彼らはもともと住んでいた原住の人々に助けられて、土地を耕し、作物を育て、秋になって最初の収穫を得ることができました。
 彼らが最初にしたことは収穫感謝でした。大地の恵みに感謝して収穫に感謝するだけではなく、自分たちを生かし守り導いて下さった神様に、深い感謝を捧げたのでした。いいえそれだけではありません。彼らは彼らを助けてくれた先住の人々を教会に招いて、みんなで神様に感謝の礼拝をしたのです。
 彼らは信仰の自由を求めて、もとはヨーロッパ大陸から英国に逃れて来た人々です。彼らは信仰のゆえにさらに英国からも追い出され新天地を求めざるを得なかった。「出エジプト」だったと思います。待ち受けていたのは厳冬下の病苦と飢え、仲間や家族半数の死でした。最初に造った建物は教会でした。はじめは皆で教会に住んだのでしょう。それでもインマヌエル、凄惨なクリスマスだったでしょう。そしてイースターの春、復活の主イエスと共に現れた神の使いは先住の人々でした。
 宗教も言葉も肌の色も風習も違う異教の他者が隣人となって助けてくれたのです。そしてともに大地の収穫を捧げて神様に感謝しました。真の神に感謝し、御前で共に助け合い、分かち合って、共に生きることこそ真の礼拝である。私たちもそう学び直すものです。今日はたくさんの恵みにたくさんのありがとうの礼拝です。大地の恵みと助けてくれた人々をお与えくださった神さまに感謝する収穫感謝日。神様と神様が出合わせてくださった恩人に感謝する謝恩日です。
                                                                                                                                                                   
今週のこどものための小説教と宣教をYouTubeに公開しています。
こどものための小説教
https://youtu.be/RpyuZtkgGoo
宣教「荒れ野のほとりで」保科隆牧師(福島教会・東北教区総会議長)
https://youtu.be/CpSdTAE30OM