宣教への招き(2021.12.26)

12月25日花

本日の宣教への招き 
マタイによる福音書によれば、「ユダヤ人の王」誕生の星に導かれて、ついに飼い葉桶に眠る御子を見出し礼拝をする人々が現れた。世界で最初の救い主イエスの礼拝者は、東方の占星術の学者、当時異邦人と呼ばれた外国人であった。
クリスマスが始まった。クリスマスは1月6日まで続く。子ども達はその日にようやくプレゼントをもらえるという国もたくさんあるという。その日は栄光祭と呼ばれ公現日とも言う。今日の聖書を典拠にして、イエス・キリストが世界の主・救世者として顕現したとされる日である。マタイによれば1章でその子はインマヌエル=神われらと共にいますと呼ばれるが、この、われらとは一国ユダヤに限らず、神はすべての国の民と共にいますのであり、神は全世界の普遍的な主であり、神の子イエスはすべての人の救い主だと、マタイは告げるのである。いまや、その方を私たちは迎え入れたのであり、その方を私たちはわが主と礼拝しているのである。
一方、御子を迎え入れるユダヤの首都エルサレムは平穏でなかった。「ユダヤ人の王」が生まれたとの知らせを聞いたからである。不安を抱いたのは現王ヘロデとその取り巻き、国のトップ、「民の祭司長たち、律法学者たち」、国の支配体制を担うエリートたち。つまり人民の宗教・神殿・司法・政治・経済・生活を律して支配する側の人々である。いいえ、「エルサレムの人々も皆、同様であった」とあり、そうすると事件が起こるのではないか。新しい為政者が何をするのか、悪い世の中であっても現状のほうがまだよい、とでもいうように、人々にはもはや希望や期待がない。そんな大きな希望や期待を抱かずいたほうが幸せという、一見してこれは実に、大変今日的な状況に重なる。そうした暗さのただなかに御子は生まれた。
御子は生まれた。わたしたちの希望の星は輝いて、私どものただなかに来た。わたしたちをこのままではおかない別の道を用意して下さっている神の御子救い主が来られた。誰にも新年がめぐってくる。私たちはこの方に従って生きていきたい。
                                                                                                                                                                   
今週のこどものための小説教と宣教をYouTubeに公開しています。
こどものための小説教
https://youtu.be/s-1kDbww97Q
宣教「東方の博士たち」
https://youtu.be/RJw4wkZn4S0