今週の説教要旨(2016.8.28)

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説教題「キリスト者の自由」
  ヨハネによる福音書 8章31節~36節

1924年パリオリンピックで、イギリスのエリック・リデルは100メートルの金メダル候補でしたが、競技が日曜日におこなわれることから棄権をしました。リデルは、敬虔なクリスチャンでした。結局、英国オリンピック委員会は彼を400メートルの競技にエントリーさせ、見事金メダルを獲得することとなります。
イエス様は「真理はあなたたちを自由にする」(32節)と言います。真理とは、イエス・キリストを第一とすることです。信仰によって、他のすべての事柄から自由にされるのです。
しかし、それは勝手気ままではありません。ルターは「キリスト者の自由」という書物で、「キリスト者はすべてのものの上に立つ自由な主人であって、だれにも服しない。」「キリスト者はすべてのものに仕える僕であって、だれにでも服する。」と述べています。リデルはオリンピックの後、中国伝道に携わり、戦争のさ中43歳の若さで病没します。私たちは信仰によって、すべてのものから自由でありながら、すべてのものに仕えるものになるのです。矛盾する命題に生きることによって、私たちはキリストを証ししていくものとされていくのです。