今週の説教要旨(2017.1.1)

dscn0478
説教題「苦難と慰め」
コリントの信徒への手紙二 1章3~11節

「それは、キリストの苦難がわたしたちに満ちあふれているように、わたしたちの受ける慰めもまた、キリストによって満ちあふれているからである。」(Ⅱコリント1:5口語訳)「わたしたちが患難に会うなら、それはあなたがたの慰めと救(すくい)のためであり、慰めを受けるなら、それはあなたがたの慰めのためであって、その慰めは、わたしたちが受けているのと同じ苦難に耐えさせる力となるのである。」(Ⅱコリント1:6口語訳)
パウロは伝道旅行において、生きる望みを失うほどの苦難に出会いました。しかし、キリストの十字架の慰めによって、それに耐え、希望を持つに至るのです。そして、パウロの苦しみが、コリントの人々の慰めになっていくと確信しました。キリストの十字架が、それにあずかる者の苦難をとおして、慰めとなり、その慰めが他の人の慰めになっていくという、「慰めの連鎖」を表明するのです。
教会はキリストにおいて、「苦難」と「慰め」を分かち合う共同体です。キリストの十字架につながっていくときに、慰めの連鎖がおこるのです。本年も、主の十字架にあずかり、慰めをともにするものとして歩んでまいりましょう。