今週の説教要旨(2017.1.15)

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説教題「主に従う」
マタイによる福音書4章18~22節

本日のテキストはマタイ伝における4人の漁師がイエス様の弟子になるというところです。これは、何の前触れもなくイエス様がペトロ達に「わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしよう。」という言葉をかけます。するとその4人はすぐに、職業や家族を捨てて従ったという記事です。私達には、何の躊躇もなく仕事や家族を捨てるのは不自然のように思われるいっぽうで、この箇所を読むときに一種の清涼感を感じるのです。それはどうしてでしょうか。イエス様は4人に魔法をかけて言うとおりにしたのでしょうか。それとも、よっぽど評判の先生だったので、ついていくと何か得があると、ペトロ達は考えたのでしょうか。
イエス様は、癒しの奇跡をするときに、言葉をもってされました。イエス様の言葉には神様の権威が込められていたのです。「行け」、「起き上がりなさい」、「手を伸ばしなさい」と、イエス様は言葉をもって癒しを行いました。しかし、これは魔法の呪文の言葉ではありません。あるいは、癒される方の奮闘努力の結果でもありません。奇跡が神様のご計画として、イエス様の言葉を通して、当たり前のように起っていくのです。  
そのイエス様の言葉は今私達に注がれています。そして、私達はイエス様に従うものとなるのです。人間の考えを超えた、神様のご計画が粛々と進んでいくのです。このことに感謝しつつこの週も歩んでまいりましょう。