今週の説教要旨(2016.1.22)

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説教題「暗闇、死の谷、そして光」
マタイによる福音書4章12~17節

「ゼブルンの地とナフタリの地、湖沿いの道、ヨルダン川のかなたの地、
異邦人のガリラヤ、暗闇に住む民は大きな光を見、死の陰の地に住む者に光が射しこんだ。」
「暗闇」や「死の陰」とは、神様の光が届かない場所です。イザヤは、この辺境の地に光が射しこんだという慰めを預言します。さらに、神様はひとり子を世に遣わして、このガリラヤを中心に神様の救いを告げ知らせました。
イエス様は伝道を初めてまもなく、ガリラヤの人々を目の前にして、「心の貧しい人々は幸いである、天の国はあなたがたのものである。」と、言いました。「心の貧しい人々」とは、神様に頼る以外にすべがないほど、切羽詰まった人のことです。 
なぜ、イエス様は、「心の貧しい人々」が幸いだ、というのでしょうか。これは、理不尽によって苦しめられ、切羽詰まった人の所へイエス様が来られて、そして共にいて、慰めて下さる。そして、神様の国へ入るときまで、ずっと共にいて下さる、だから安心しなさい、というイエス様の宣言なのです。そして、ガリラヤとは、私達の中の暗闇のことをいうのです。私達の暗闇でイエス様の光がいっそうはっきりと輝くのです。共に歩んで下さるイエス・キリストに感謝してこの週も歩んでまいりましょう。