今週の説教要旨(2017.5.7)

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説教題「私は復活であり、命である」
ヨハネによる福音書11章17~27節

兄弟ラザロの死によってマルタは、人間の抱えている絶望に直面しました。彼女は、メシアであるイエス様を目の前にしても、また「復活」のことを知っていても、希望を持つことはできませんでした。これは、私たちも同様です。イエス様の復活を知識として知っていてもなかなか実感がわきません。いくらキリスト教を勉強して知識を蓄えても、救いにはなりません。「知識」と「信仰」はまったく別物だからです。しかし、途方に暮れている私たちを信仰に押し上げてくださるのはイエス様ご自身です。イエス様の信実(しんじつ)が私たちに「あなたが世に来られるはずの神の子、メシア」だと告白することを可能とするのです。
そしてこの世におけるイエス・キリストは、教会の信仰です。私たちの教会の信仰が、絶望にさらされている人々を救いに導くことができるのです。主の復活にあずかっている喜びを体現する信仰生活を送りたいと思います。