今週の説教要旨(2017.6.25)

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説教題「 塩気 」
マタイによる福音書5章13~16節

「あなたがたは地の塩である。」とイエス様は私達に呼びかけます。どうやら、私達は大切な任務を仰せつかっているようです。(大切な任務とは、福音を伝えることです。)「だが、塩に塩気がなくなれば、その塩は何によって塩味がつけられよう。」この「塩に塩気がなくなる」を直訳すると、「もし塩が馬鹿になったら」となります。この場合、馬鹿になるとは、本来の働きができなくなる、ということです。
塩が塩味をきかすためには、塩の結晶が溶けて形を失わなければなりません。塩の形がすっかりなくなった時に、その塩の働きがまっとうされるのです。溶けない塩なんて、何の役にも立たないのです。私達も、もし自分に固執し、自分の形を変えようとしないなら、まったく役に立ちません。自分が砕かれてはじめて、神様に委託された「地の塩」としての働きを全うすることができるのです。