今週の説教要旨(2018.3.4)

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説教題 「 受難の意味 」
マルコによる福音書8章27~33節

イエス様はフィリポ・カイサリア地方の伝道旅行の最中に、弟子たちに「わたしを何者だと言うのか。」と問いかけます。ペトロは、「あなたは、メシアです。」と答えました。「メシア」とは、もともと王や祭司など、「油注がれた者」を指しました。この「メシア」は、イエス様の時代には、ユダヤの国を救う者と期待されるようになりました。ヘブル語で「メシア」がギリシャ語で「キリスト」です。「イエス・キリスト」は「メシアであるイエス」という意味です。「イエス・キリスト」と呼ぶものは、「イエス様はメシアです。」と告白していることになります。
さて、問題は、この「メシア」が、何をなさるためにこの世界に来られたかということです。イエス様は、それは「十字架の苦難と復活」だと、繰り返し弟子達に説明しました。しかし、毎日イエス様と行動を共にしていた弟子達でさえ、その事を理解することは難しかったのです。
「メシア」を自分の都合の良いように考えているペトロに、「あなたは神のことを思わず、人間のことを思っている。」と叱責します。この言葉は、私達にもあてはまるのではないでしょうか。