今週の説教要旨(2018.5.13)

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説教題「 満ちる喜び 」
ヨハネによる福音書17章1~13節

17章は、イエス様のお祈りです。ここの箇所は「大祭司の祈り」と呼ばれているところです。「あなたは子にすべての人を支配する権能をお与えになりました。そのために、子はあなたからゆだねられた人すべてに永遠の命を与えることができるのです。」(2節)と言われます。この言葉に、ヨハネによる福音書の要点が集約されています。イエス様が人間としてこの世を生き、十字架につけられて死に、三日目によみがえったことによって、人に永遠の命を与える神様の権能を受けました。そして3節には、「永遠の命とは、唯一まことの神であられるあなたと、あなたのお遣わしになったイエス・キリストを知ることです。」と言います。
永遠の命とは、わたしたちの命が神様とイエス様に結ばれて、永遠に生き続けるということです。永遠の命を得るため(手段)には、神様とイエス様を知る、すなわち信じるということであり、永遠の命を得ること(目的)そのものが、神様とイエス様を知る、すなわち結ばれるということです。神様とイエス・キリストを知ることが、手段であり、目的であるのです。「しかし、今、わたしはみもとに参ります。世にいる間に、これらのことを語るのは、わたしの喜びが彼らの内に満ちあふれるようになるためです。」(13節)イエス様が、永遠の命を与えて下さった証しとして、喜びが私たちの内に満ちあふれるようにしてくださるのです。この喜びによって、わたしたちが、どのようなところで暮らそうと、どのような困難のうちに生きようと、私たちは神様の平安を与えられます。神様に結ばれている生活は幸福度がナンバーワンであるということが言えるのです。