相馬野馬追(そうまのまおい)2018

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台風12号の影響を心配しましたが、雨は朝方だけでやみ、今年も相馬野馬追祭りが勇壮に行われました。伝説によれば、相馬野馬追は今から千年以上もの昔、相馬氏の遠祖とされる平将門が、下総国小金ヶ原(現在の千葉県西部)に放した野馬を敵兵に見立てて軍事演習に応用したことに始まったそうです。
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その後、相馬氏が奥州行方郡(現在の南相馬市)に移ってからも代々の領主がこの行事を伝承し、国の重要無形民俗文化財に指定されました。
本物の甲冑に身をかため、五百余騎の騎馬武者が、腰に太刀、背に旗指物をつけて街中を練り歩き、疾走する光景は時代絵巻そのものです。(相馬野馬追MAPより参照)

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日曜の午前中におこなわれるお行列や野馬追式典、甲冑競馬は見物することはできませんが、日曜の午後の神旗争奪戦は、昨年初めて見てから、今年も楽しみにしていました。御神旗が2本入った花火を打ち上げ(計20発)、騎馬武者たちは落ちてくる神旗を馬上から鞭で奪い合います。神旗を手にした騎馬武者は、本陣山をめざし曲がりくねった坂を一気に駆け上がり、本陣で賞典を受けます。
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東日本大震災にあっても途切れることなく続けられてきたこの伝統行事に、相馬地方の人々の誇りと気概を感じるのです。