今週の説教要旨(2018.8.5)

DSCN0057
説教題「 子供のような者 」
マルコによる福音書10章13~16節

本日の聖書のテキストはマルコによる福音書10章13節~16節です。この聖書の箇所を読むと、こども讃美歌「こどもをまねく」を思い浮かべます。

こどもをまねく ともはどなた
こどものすきな イエス様よ
ホサナと歌え ホサナと歌え
こどものすきな イエスさまを

こども園の礼拝でも良く歌われます。イエス様とこどもたちとは切っても切れない関係があるように思います。その理由を考えてみました。子どもは無垢でとても可愛いと思います。こども園の0歳児のクラスはてんしぐみといいますが、まさに「天使」のように、無垢でかわいいのです。しかし、イエス様は、可愛いから、あるいは無垢だからという理由で子ども達を特別扱いしたのでしょうか。イエス様は、大人たちの間で右往左往している子供たちが、あわれで抱き寄せたのではないでしょうか。そして、子供が「無力」である、ただその一点で、神の国に入る、と言ったのではないでしょうか。大人になれば、生きぬくだけの能力を身につけていきます。しかし、子供はなされるままなのです。ただ「無力」ということなのです。
「力を捨てよ 知れ/わたしは神。」(詩編46:11)翻って、神様が私たちに求めていることは、もちろん強さを誇ることでなければ、抜きんでようときばることでもなく、その逆に、力を捨てて、無力になることではないでしょうか。