今週の説教要旨(2018.11.18)

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説教題「 復活にあずかる 」
ルカによる福音書20章27~36節

復活を信じないサドカイ派の人々は、イエス様の足を救おうと、「復活」について難しい質問をしてきました。それに対してイエス様は、復活した人は「天使に等しい者」である、と答えられました。私たちは、イエス様の再臨の時に、「天使に等しい者」として、永遠の命に与ることができるのです。しかし、私たちはここで、私たちが生きている間に起る「復活」のことも考えたいと思います。
トルストイの長編小説『復活』の主人公、ネフリュードフ公爵は偶然にも、昔誘惑したあげくに捨てたカチューシャに再会します。その時に自分の「罪」に気づき、葛藤しながら改心し、すべてを投げ打ってカチューシャを救う決心をします。その公爵の心や、刑務所での仲間の良心に触れて、カチューシャも立ち直って行きます。公爵は、人間社会の腐敗がやはり「罪」によっておこると確信し、まず、「神の国と神の義」を求めることが重要と、物語はしめくくられるのです。
私たちは、永遠の命にあずかっているという確信のもと、神様の御心に生きるという、生きている間のもうひとつの「復活」をともに味わいたいと思います。