今週の説教要旨(2019.1.6)

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説教題「 川を渡る者 」
ヨシュア記3章1~17節

神様は、苦しんでいたイスラエルの人々をエジプトから導き出し、そしてシナイ山において契約をし、自らの民として荒れ野での旅を支えました。そして40年の後、やっとヨルダン川を渡り、約束の地、カナンに入ろうとするところが本日の聖書のテキストです。
ヨシュアは契約の箱(十戒を刻んだ石板が入っている)をレビ人の祭司に担がせ、その後ろ1キロ後方に続くように命令します。そして、
「そうすれば、これまで一度も通ったことのない道であるが、あなたたちのいくべき道は分かる」と言います。翌日そのようにすると、ヨルダン川は神様の力でせきとめられ、イスラエルの人々は乾いたところを通って、対岸に行きつくことができました。そうです、ついに、約束の地に足を踏み入れたのです。それは、人々の努力や功績によるものではなく、神様の導きによるものでした。上陸したイスラエルの人々はギルガルに記念碑を建てました。
イスラエルの人々は、この神様の偉大なる業をもって、いったい何になったのでしょうか。それは、イスラエルでは人として扱われていなかった者が、神様に憐れまれ、そして、愛され、「イスラエル」という神様の家族になったのです。
「教会」は「新しいイスラエル」と言われますが、私たちもヨルダン川を渡って、家族になりました。イエス・キリストをとおして家族になったのです。