今週の説教要旨(2019. 4. 28)

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説教題「 エマオのキリスト 」
ルカによる福音書24章28~35節

 二人の弟子は暗い顔(陰気な、望みを失った顔)をしてエマオへ向かった。仲間たちから空の墓の出来事を聞いても、イエスが復活したとは理解できなかった。復活のイエス様が一緒に歩いてくださって、じかに聖書を語ってくださっていても、一生懸命語ってくださるその方がイエス様だとはちっともわからなかった。
私たちはわりとわかっていない。気がつかない。でも、そのせいで、凄まじいエネルギーをもって「なおも先へ行こうとされる」復活の主イエスを、無理に引き止めることができるかもしれない。「一緒にお泊りください」。いつも通りの愚直なありのままの願いを、イエスは叶えてくださる。そしていつも通りの食卓を囲んだとき、すべてがわかった。今度は本当に晴れやかに喜んだ二人。そうだ、道を共に行くときも、聖書を語って下さっていたときも、「わたしたちの心は燃えていたではないか」。時を経ず踵を返し、夜道を約12キロ徒歩3時間、仲間のいるエルサレムへと急いだ。
さて、「なおも先へ行こうとされる」復活の主イエスは、今日、私どものところに来てくださるのではないか。
「一緒にお泊りください」と無理を承知で頼んでみよう。