今週の説教要旨(2019. 5. 19)

5月19日花
説教題「 わたしの友よ 」
ヨハネによる福音書15章12~17節

 書架に『起きよ、光を放て』(黒木保信・著)という題名の背表紙を見つけました。クリスマス説教題で、イザヤ書60:1~2から「起きよ、光を放て。あなたを照らす光は昇り、主の栄光はあなたの上に輝く。見よ、闇は地を覆い暗黒が国々を包んでいる。しかし、あなたの上には主が輝き出で、主の栄光があなたの上に現れる」。今日の招きの言葉エフェソ5:14と、とても似ています。クリスマスの神様の慰めと励ましはイースターに貫かれています。そうです、神はイエス様を私たちのところに遣わして、彼は来て、あなたの友となり、十字架の愛をもってあなたの隣人となってくださいました。今や復活の主が、私の友よ、と呼びかけていらっしゃいます。今日の聖書も本当にイエス様のあなたへのラブレターだと思います。ふだん、誰かに「愛してる」と言われても放っておくなら嬉しくも有難くもなんとも感じません。受けて交わりに入らなければ、愛は外から眺めるだけで、自分を開いて受け入れなくては、頭で理解しているだけで、受け取ったことになりません。受け取って初めて、リアクションが生ずるでしょう。主はそれを待っておられます。冒頭の著書にもこうありましえた。「主の栄光とは、私たちの間に宿ってくださったイエス・キリストです。この世の暗い痛ましい出来事の前に首うなだれて涙する以外にどうすることもできない私たちに聖書の神は「起きよ、光を放て」と私たちを起き上がらせ、立ち上がらせて下さるのです。それだけでなく何もできない私たちでも、「光を放て」と神の光を世に持ち運ぶ人間に生まれ変わらせてくださる、というのです。なんという慰め、また望みに満ち溢れていることでしょうか。どうか、このクリスマスを一日だけのものにしないでください。」わたしの友よ、イースターの喜びを一日だけのものにしないでください。互いに愛し合いましょう。