今週の説教要旨(2019. 6. 9)聖霊降臨祭・ペンテコステ

6月9日花

説教題「 隣人愛 」
使徒言行録 2章40~47節

 イースター、主イエス・キリストのご復活日から50日目をペンテコステと言います。それはちょうどユダヤのお祭りの五旬祭の日のことでした。復活の主イエスが、ご昇天される前に弟子たちに語っていた出来事が、ついにその日、突然に起こったのです。それはものすごい出来事、パワフルな、あるいは神聖な、いや何と表現したらよいのでしょうか、とにかく「たいへんな」ことが起こったのです。それが使徒言行録2章1節以下に記されている「聖霊降臨」の出来事です。
それは、たしかにイエス様の言われた約束の通りのことでした。集まっていた120人ほどの弟子たちが、五旬祭のために世界中からエルサレムに集まっていた多くの外国人たちに、イエス様のことを証し始めます。あのすばらしい神様の大きな恵みの御業を、力強く熱く語り始めたのです。これが宣教する教会の誕生でした。
ペンテコステは教会の誕生日です。彼らは2章44節以下によりますと、教会は「皆一つになって」ものを分け合い、痛みや重荷さえ分かち合って、「心を一つにして」神殿に参り、家でも集まって神を礼拝していました。「一緒に食事をし」神の国の先取りを祝い、神を賛美して喜んでいました。民全体に好意を寄せられ、主に招かれた人なら誰でも仲間に加わってさらに一つにされていったということです。ペンテコステのその日には3千人も加わったらしいです。なぜでしょう。
人々はたんに教会の様子に感動したのではなく、彼らの中心いらっしゃるイエス様に感動して仲間に加わったのでしょう。なぜなら教会のしていたことといったら、まるでイエス様が生きていらっしゃるときにしていたことばかりでした。神を賛美し、福音を語り、共に祈り共に生き、共に食し互いに愛し合い、彼らはその日から、イエス様のお仕事をするように変えられたのです。それが教会です。
教会は今日も同じことをいたします。主に招かれた人は皆、誰にでも開かれています。どんどん広がる一つの家、共同体。一つなるキリストの共なる同じ体です。互いに愛し合いましょう。イエス様に愛していただいたように愛し合いましょう。