宣教への招き(2020.10. 11)

10月11日花③

宣教への招き
説教題「 わたしたちは心強い 」 
コリントの信徒への手紙 二 5章 1節~10節
 イエス様はかつて十字架の死を遂げられる前に、弟子たちを励ましてこう語られました。「これらのことを話したのは、あなたがたがわたしによって平安を得るためである。あなたがたはこの世では苦難がある。しかし、勇気を出しなさい。わたしは既に世に勝っている。」(ヨハネ16:33)
この時の「勇気を出せ」という言葉で私たちの心に沸き起こる気持ちが、今日のパウロの語る「わたしたちは心強い」という時の気持ちなのです。パウロ自身、イエス様が言われたようにこの世での苦難に続けざまにあって、あまりの苦難に「もう生きられない」と生きる希望を失った時が何度も何度もありました。しかしその絶体絶命のピンチの中で、死者を復活させてくださる神を頼りにすることを覚えていったのです。そのたびに彼は、信者に与えられている聖霊によって神の愛を知りました。希望が確信に変わっていきました。神との間に平和を得た信仰のゆえに、苦難は忍耐を生み、忍耐は練達を生み、練達は希望を生み、希望は失望に終わらない。信仰、希望、愛はいつも人を生かし続け永遠であると言われる由縁です。
ここでもパウロは確信をもって私たちを励まします。わたしたちはどんな苦難の中でも決して落胆しない、そればかりかわたしたちは心強い。これは勿論ちっとも落胆しないというのではありません。落胆しても落胆に終わらないということなのです。なぜなら主の愛がわたしたちを決して手離さないことを知っているからです。
イエス様はあなたにも語りかけてくださっています。聞いていますか。しっかりしなさい。元気を出しなさい。安心しなさい、私である。さあ、勇気を出しなさい。どんなときも、イエス様を信じるならば心強いのです。