宣教への招き(2021.10.24)

10月23日花

本日の宣教への招き 
詩編19:2~5「天は御神の栄光を語り・・・」と聞くとハイドンのオラトリオ「天地創造」のメロディーがついてくる。中学校の音楽の授業で合唱して感激した。神の造られた天が神の栄光を語るとは、神の造られたものには必ず神が手ずから造られた痕跡を見たり聞いたりするすることができるということだ。そこから創造者である神の創造の意志や意図、目的を知ることができるのである。しかも神の栄光を語る物語は昼から昼へ、夜から夜へ、造られたもの自身が、日々絶えることなく物語っている。それは実に不思議に素晴らしく神の栄光と言うほかない。その声は人には聞こえないとしても、低周波や高周波である響きが全地に響き渡っている。それは世界の果てまで向かい、今ここに届いており、私たちは受けとって神の栄光を賛美している。同様に、さらにこの物語りは地の果てへ向かっているのである。
さて、今日の聖書、創世記2:4b以下は二つ目の天地創造物語である。主なる神が「地と天を」造られたと始まる。「天と地を」創造されたと始まる荘重な印象の第一の物語と違って「地が」先であるほどに今日の聖書は人間的である。まるで、ひとり原野で人が、このわたしはなんなのだ、これはなんだ、と考え、もがき、叫ぶ声が聞こえるようだ。神は地にある者として人を造られたのだ。大地の土(アダマー)の塵で造られた人(アダム)だから、人は大地に仕え守って生きるとよい。人は一人でいるのはよくない。向かい合う同伴者と共に生きるとよい。
神の息吹きを受けて生きる者よ、人よ、神の思いに気づき、かなって生きよう。いや、そうでなければ被造物全体は滅びる。被造物は創造者とともに生きるのだ。そうでなければ生きられない。今日も、創造者は、被造物に、他者に、愛する者に命を与え、生かす神である。生きる者よ、この方に聞いて生きよう。

今週のこどものための小説教と宣教をYouTubeに公開しています。
こどものための小説教
https://youtu.be/BV4UOCKg8a8
宣教「生きる者よ」
https://youtu.be/_lJsBDSiWIc