宣教への招き(2022.3.20)

3月19日花②

宣教への招き
マルコによる福音書から御言葉を聞き始めて4章まで来た。ここまでのところで主イエスは、「時は満ち、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい」と神の国の福音を宣べ伝える宣教をされた。弟子たちと寝食を共にして、会堂で巷で野山で浜辺で、ある時には異邦人の地で、主イエスは神の国の福音を宣教し、知恵の言葉を語り、譬えを通して教え、触れ合いの中でおびただしい数の病気の人々一人ひとり癒し、悪霊を追い出し、人を生き返らせ、取り戻し、立ち上がらせ、回復し、新たな歩みへと導いていた。その活動はマタイによる福音書11:5によれば「目の見えない人は見え、足の不自由な人は歩き、重い皮膚病を患っている人は清くなり、耳の聞こえない人は聞こえ、死人は生き返り、貧しい人は福音を告げ知らされている」と評されるものだった。それは神の国運動と呼ぶべきものであり、6章の5000人の給食や7章の4000人の給食にその絶頂を感じることを禁じ得ない。
その一方でイエスは敵を作り、神の国が進むにつれ反対勢力は格段に増えてくる。身内や故郷の人々は彼を信じなかった。かえって気が変になっていると思い、取り押さえ縛りつけに来た。社会的宗教指導者たちは彼を涜神者と呼び悪霊の頭とみなしたことは前回みた。イエスがなさっていることは当時の人々には神に反していると思われることが多くあった。彼は罪の赦しを宣言し、聖なる者には禁じられていた罪人との食事や交わりを喜んだ。食器や手洗いの言い伝えに逆らい、いわゆる清浄規程と神聖法典を無視するかのように異邦人や病人と会話し触れ交わり癒した。
安息日規定を破りながらも悪霊を追放して人を救い、いやし立ち上がらせ生かした。
 イエスと弟子たちとの旅も順風満帆かというある日、異邦人の地における彼らのやり取りが今日の聖書である。ペトロの信仰告白と呼ばれる出来事であり、イエスの死と復活の予告をめぐる出来事である。主イエスは、弟子たちとわたしたちの度肝を抜く衝撃的な言葉を発せられる。イエスは神の民イスラエルの代表者たちの吟味の結果、不適当として拒否され捨てられ殺される。そして復活するというものだ。

今週のこどものための小説教と宣教をYouTubeに公開しています。
こどものための小説教
https://youtu.be/qYWoPPfunOo
宣教「ボロボロ」
https://youtu.be/tmCtpMWCa7s