宣教への招き(2023.2.26)

2月25日お花①

宣教への招き     
2月22日、レント(受難節)の開始を告げる「灰の水曜日」からイースターまでの主日を除く40日間、主イエス・キリストの十字架と苦難を覚えて悔い改めの祈りに集中する期間を迎えました。
40日間、というのは主イエスがその公生涯の初めに荒れ野の中を“霊”によって引き回され、悪魔から執拗に誘惑を受けられたその期間と同じです。
ルカ4:2にイエスは「その間、何も食べず、その期間が終わると空腹を覚えられた」とありますから断食をされていたのです。断食は旧約聖書の時代から「悔い改めのしるし」として重んじられ、神への祈りに集中するために実践されてきたようです。しかしそういうときにこそ誘惑が悪魔のように襲ってくるのではないでしょうか。ルカ4章では、食事を巡っての誘惑に直面したイエスは「人はパンだけで生きるものではない」と申命記4:8の御言葉をもってそれを退けています。続けて権力と繁栄への誘惑を受けられますが、これにも「あなたの神である主を拝み、ただ主に仕えよ」と申命記6:13を踏まえたお答えをしています。厳しい状況の中で誰もが危機に瀕するときこそ、御言葉に立ち返ることが大切なのです。
悔い改めの祈りが課題となる40日間のレントです。わたしたちは、自分の弱さや欠けをしっかり見つめたいと思います。主イエスも繰り返される誘惑を受けられたこと、そして主イエスも御言葉をもって戦われたこと、このイエスを見つめ、この主のあり方、生き方にできるだけ倣っていきたいものです。
自らの祈りが必ず神に届き、悔い改めてこそ確実な救いへと神が導いてくださることを信じて、レントを過ごしてまいりましょう。
ルカ18:9以下では驕り高ぶったファリサイ派の人と徴税人の謙った祈りの対比があります。交読詩編では「主よ、あなたは貧しい人に耳を傾け、その願いを聞き、みなしごと虐げられている人のために裁きをしてくださいます」と共に唱和しました。正義と公平を貫かれる神に従い、「神様、罪人のわたしを憐れんでください」(ルカ18:13)と祈りたいと思います。 (『礼拝と音楽』196号より構成・寺田)

こどもたちへの小説教(6つのかめ)
https://youtu.be/WjvDOr1w7Ls
宣教 「悔い改めてこそ」
https://youtu.be/iD4jc99uqek