宣教への招き(2023.12.3)

12月3日クランツ
宣教の招き     
 先週わたしは、真理はあなたがたを自由にする。イエス様は仰っている「さあ、自由へとおいで」とお話を締めました。今日の詩編では「自由な人々が集められ、神の民となる」と約束されています。自由な人々は主なる王なる神を迎え入れます。「神は歓呼の中を上られる。主は角笛の響きと共に上られる。歌え、神に向かって歌え。歌え、我らの王に向かって歌え。神は、全地の王。ほめ歌をうたって、告げ知らせよ。神は諸国の王として君臨される。神は聖なる王座についておられる」本日は待降節第一主日、詩編47編は即位式のために神である王を迎え入れ、主なる神がついに王座に着かれるという場面の歌で、アドベントの招詞にも適うものです。
 一方でこの詩編には困惑させる言葉もあります。「諸国の民を我らに従わせると宣言し、国々を我らの足元に置かれた。」「地の盾となる人々は神のもの」。王ではなく王を冠する我らが他を支配する、そのためなら神のために命をはる聖戦も厭わない、と読めます。それではクリスマスの平和の王イエス様と真逆ではないですか。そこでこう読めばよいと自由は教えるのです。主イエスの歩みを振り返ってみよう。私どもにくださった平安を胸に手を当てて思い起こしてみよう。そうだ、主は自らをわたしどもに差し出し与え仕える王なのだ。わたしどもも他者に仕え与えること。自由それは他者に与え仕えること。それが先週学んだ世の王国ではなくイエス様の王国のならいである。そのときそこは自由の国であり我らは集められた神の民である。我らは他者に仕え、与え、捧げることにおいて他者を従わせるのだ。
 そういう王が来られる、と預言者イザヤもキャンドルを片手にやってきて語る。
 あなたの神は王となられた。娘シオンよ、奮い立て、歓声を上げ喜び迎え安心せよ。主はあなたのもとに帰ってきて、あなたを認め、あなたを贖われた。その聖なる御腕の力を地の果てまですべての人が、わたしたちの神の救いを仰ぐ。さあ残りの者たちよ、悔い改めて共に神なる王を迎え入れよう。しかし、急ぐこともない、逃げ去ることもない。あなたたちの先を進むのは王であり、しんがりを守るのもあなたの神だから。主はあなたに捧げ仕えて救う、恵みの、喜びの、優しい方だから。
こどもたちへの小説教(ベツレヘムへ行こう)
https://youtu.be/WVuc9y7wnNU
宣教「来たれ、自由な人々よ」
https://youtu.be/L66w30ZLi_c