宣教への招き(2022.7.10)

7月9日花④

宣教への招き
「部落解放祈りの日」日本基督教団では2000年から7月第2日曜日を「部落解放祈りの日」として全国の教会で礼拝し、祈ることを呼びかけてきました。部落差別は、生まれや家柄、出身地や職業によって人間を判断し、差別する問題で、今なお私たちの生活や社会構造に根深く組み込まれて存在しています。この日には、毎年パンフレットを配布して礼拝で用いたり、祈りや聖書朗読や説教、讃美歌などを通して部落解放の祈りを深めるように呼びかけています。
「狭山事件」59年前の1963年5月、女子高生が殺害され強盗殺人などで罪に問われている石川一雄さん(83歳)。国が威信をかけた差別による冤罪事件と言われ、1審は死刑、2審東京高裁で無期懲役判決。1977年最高裁で確定。刑務所生活31年余。仮出所から28年。第3次再審請求中。国は証拠開示せず、鑑定人召喚もしない。
「水平社宣言100年」1922年3月3日、全国の被差別部落民が自身の力で部落解放を目指すために全国水平社を創立したときの宣言は日本初の人権宣言で「人の世に熱あれ、人間に光あれ」と部落解放・人間解放の希望を今日も熱く謳っています。
「部落差別が無くなりますように、そしてあらゆる差別と暴力が無くなりますようにこの日、ともに祈りを合わせしょう」と今年のパンフレットにもあります。あらゆる差別とありますが、日本基督教団に部落解放センターができたのは1980年。総会議案にはすでに「長期的展望の下に在日朝鮮人・韓国人、沖縄、アイヌ等の差別、女性、障がい者等もろもろの差別からの解放を目指し」とあり、その後も様々なマイノリティーに対する差別が明るみになってきました。在日・在外被爆者差別、ハンセン病者を巡る差別、外国人差別、性的マイノリティー差別など。今日では酷いヘイトクライムや放火事件、インターネットでの差別情報匿名配信や煽り。出身地調査復刻版の出版、弁護士司法書士による戸籍謄本不正取得事件や、結婚差別、就職差別も毎年あります。教会でも性的マイノリティー差別事件があることを皆さんご承知でしょう。私たちも事実を知り、学びを深め、部落差別をはじめ様々な場面で人を差別する心や社会構造から解放されるよう共に祈りましょう。

こどものための小説教
https://youtu.be/0mzcTTey8Eg
宣教「 救いの歴史の旅 」
https://youtu.be/J0NOHNiVunA